チョウザメは「サメ」というちょっと怖い名前が付いていますが、全く違う種類であり
サメとは正反対で自ら他の魚を攻撃したり排他的な行動を一切しない凄くおとなしい魚です。

また人をこわがらないでとても良く懐く可愛い魚です。
「サメ」と言う名前は体表にある堅いウロコがちょうちょの羽の形をしていて全体的な形がサメに
似ていることから名付けられたそうです。
日本ではまだ珍しい魚ではありますが、最近では時々熱帯魚店などの店頭に並ぶ事があり
そのかわいらしい姿を見た事があるという方もいる事でしょう。

まず、どんな魚なのか見てみましょう。

私の家で飼育している一番小型種であるコチョウザメ

(撮影時47cmと25cm 10/16現在60cmと40cm)

コチョウザメ達

チョウザメ館 北海道美深町

余りにも可愛いその姿に参って買って来ても出回る時期から初めて来る夏を越せずに☆に
してしまう方が殆どです。

初めにお断りしておきますが、安易に飼育出来る魚ではありません。

まず、熱帯魚ではなく冷水魚に近いです。原産地では表面が凍っている状態から+20℃前後までで生活している魚です。

高水温に弱いので日本の夏は水槽クーラー等冷却設備が無いと難しいです。水温28度超えが続くと厳しく、餌を食べなくなり衰弱します。30度越では命の危機です。

良く古代魚水槽で混浴と考えている人が多く居ますが、温度帯が異なりますので無謀以外の何者でもありません。はっきり言って虐待です。飼育温度は25度が限界となります。

人間の体感で表現しますとチョウザメにとって25度は人の33度位の感じです。ずっとこの気温で過ごせますか?と言う話しです。24度で人の28度位の感覚です

23度で人の感覚の25度位と思って間違いないです。22度で人で言う23度位のまあまあ快適な温度帯に入ってきたという感覚をご理解下さい。

私の居住地は涼しいと言われている北海道ですが水槽クーラーは必要です。

最も小さい種類であるコチョウザメでも50cmを越える事は珍しくありませんし普通に1m位の大きさになりますので超大型の水槽が必要に成ります。

新水を好み水質の悪化に弱いので、こまめな換水が必要。特に亜硝酸には弱く、新規水槽の立上げでの飼育は殆ど不可能です。生物濾過が立ち上がった濾過設備や水槽が必要です。

半年以上魚を飼っている水槽をお持ちで無い方、もしくは生物濾過の意味が分からない方はチョウザメ飼うのは止めて下さい。水槽飼育経験の無い方は99%以上の確立で40日以内に殺してしまいます。

魚の飼育経験が無いのに飼うのは、厳しい事言いますが殺す為に飼うのと同等であると断言できます。

魚の飼育経験のある方でも相当ハイレベルのスキルと設備が必要に成ります。

繰り返しますが、ビギナーに飼育出来る魚ではありません。

大食いで餌を沢山食べるのですが拾うのが下手くそで残り餌などが出たら掃除してやる必要があり(においで餌を探して食べるので時間が経った餌は食べない)一度に沢山は食べれないので何度も餌を与える必要がある等、手間が掛ります。

と、観賞魚飼育としてのハードルの高さは相当なものがあります。

しかしながら、一旦環境に馴染んでしまうと大変丈夫でとても可愛く魚としては賢く、良く懐くので飼育者としては
これ程飼う喜びを与えてくれる魚は居ないでしょう。